PDK（Porsche Doppel Kupplung）は2008年、市販車では９１１カレラに初めて導入されました。それから14年、今やほとんどのポルシェのモデルへ採用されているだけではなく、フォルクスワーゲンやアウディでも派生型のデュアルクラッチトランスミッションとして多くの車種へ搭載されるに至っています。

それにもかかわらずカイエンだけがトランスミッションをティプトロニックにこだわり続ける理由は凹凸の激しいオフロードを走破したり、重量物を牽引するといったSUVとしての用途を考えた場合に「大きなトルクに耐えうるトルコンATこそ最適である」の一点に尽きます。

市場においてラグジュアリーカーとしての確固たる地位は確立していても、SUVとしての原点を忘れないクラフトマンシップにドイツのメーカーらしさを感じさせてくれます。

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